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結 果 発 表 記 事 は 、 2 つ 下 で す 。
(8/17 午前10時現在 17/14名 確認済みです)
さて、今回お借りしたお子様は、ヨーウェさまとうーるる☆さまです。
…ということで、短編トップバッターでお届けするのは、自らを探して になります。
発表の時に書くのを忘れていたのですが、短編に1度出たからといって、
もう出ない、という訳では無い…かもしれません。
もちろん選出は白咲の独断ですので、再出演しない方もいます。
必ずという保証はできませんが…。
短編に合格した方でも、長編のちょっとした部分で
名前が使われていたりする可能性は十分にあります。
ですから、もし良かったら、長編の方も覗いてみてくださいねv
ではでは、話が長くなってしまいましたが…[And More...] からどうぞ*
「旅に出る、って?」
突然のヨーウェからの発言に、雨流は戸惑いを隠せないでいた。
「何でいきなり…?」
「そろそろ自分を変えなきゃいけないと思って」
予想以上に、彼の方は冷静だった。
それはまるで、日常の 他愛もない会話の様で。
「それで、できればでいいんだけど。」
「………なに?」
「お前も一緒に来ないかな、って。」
「え…」
「答えは今じゃなくていいからさ。」
「いつ、行くの?」
「…明日には行くつもり」
「明日!?」
「あぁ。悪いけど、そのつもりで頼む。」
そう言い残し、ヨーウェはお金を置くと、カフェを出ていった。
雨流は、しばらくその場から動けなかった。
独り言の様に言葉を発す。
「…そんな、急すぎるよ…」
- - - - -
「どうしろって言うの…」
家に帰ってからも、雨流は悩み続けていた。
一緒に行くなら学校も休学しなければならないし、色々準備だってある。
それなのに、明日から…なんて、無謀も良い所だ。
迷わず断るのが普通だろう。
頭では分かっている。
だが、彼女は何故かそれが出来ないでいた。
彼女自身が、少なからずヨーウェに好意を抱いていたからかもしれない。
そして、もしかすると彼の方も…
- - - - -
とうとう決めずに次の日になり、雨流とヨーウェは
待ち合わせしていた場所で向かい合っていた。
「…どうする?」
「…っ…」
言われて雨流は言葉に詰まる。
答えを待たず、ヨーウェはどんどん前へ進んでいく。
その後ろ姿を見た時、雨流は思った。
…もともと、彼女に選択肢など無かったのかもしれない。
黙っていても。
何も言葉を発さずとも。
確かに言っているのだ。
―――――付いてこい、と。
「何さ…この状況、行くしかないじゃない…」
そう呟き、雨流はヨーウェを追って走り出した。
-fin*