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こんにちは、Ayanaです。
そろそろ新学期ですねv
私も今年から新しい学校です。一人暮らしです。
旅立つ前の置きみやげ代わりに、小説更新していきます。
※文章中に、実際にある曲名が出てきますが、全て一切関係有りません。
あと、土曜学校!?とかいう突っ込みは無しで…苦笑
scherzando=ユーモアをもって、という意味です。
それでは、どうぞ^^*
…どうやらテストは、お手本の意味も込めて
ヨーウェ、架絽、桃香の誰かからと決まっているらしい。
さすがに初めてのアクアを最初にするのは気が引けたのか、
架絽と桃香がトップバッターを引き受けてくれた。
架絽は再びピアノ、桃香はヴァイオリンで演奏する様だ。
…早速、2人が曲を奏で始めた。
その途端、全員の視線が彼等に集中する。
星華学園の音楽科の生徒ならば、誰もがこの曲を聴いたことがあるからだろう。
その先頭を切るようにして、ヨーウェが言った。
「…情熱大陸。これまた初めっから凄ぇの持ってきたな…」
凄い、と言っても、2人にとってはなんて事もない。
実はこの曲、2人の十八番なのだ。
計り知れない実力派…そんな彼等に拍手しながら、アクアは呟いた。
「ありえないって…こんなのが十八番?」
「…まぁ、アイツ等ならこのくらい弾くだろ。コンクール経験者だしな」
ヨーウェが答え、そのまま続ける。
「さて、次だな…頑張るか」
数分後、アクアが奏でるメロディーを聞き、架絽と桃香は話していた。
「…上手いわよね」
「うん、まだ全体的に粗い気がするけど、技術は凄いと思うよ」
「…私達も、頑張らなきゃね?」
「はは、そうだね。…それにしても、先生も爆弾つぎ込んだものだ」
次の日は日曜日だった。
アクアとヨーウェは、架絽に とある場所にくる様言われていた。
何やらいいことがある、らしい。
さて、集まった場所は…
「ココってまさか…」
ヨーウェが驚くはずである。
架絽が連れてきた場所は、桃香の仕事場だった。
そういえば、今この場所に桃香はいない。
「とにかく、入って」
架絽に言われるまま中に入ると、桃香は撮影真っ最中だった。
「すっごーい、はじめて見たけど…やっぱプロだね。
いつもの桃香とは また違うかんじ?」
「どう?あの衣装もメイクも、全部僕なんだ」
「さっすが架絽☆ 綺麗だと思うよ!」
架絽とアクアが話していると、休憩に入った桃香がやってきた。
「あ、いた! 架絽ったら、どこ行ったのかと思った…2人も来てたのね^^」
「可愛いじゃねぇか(笑) 今日は何の仕事だ?」
ヨーウェがいつものように、からかい口調で言う。
桃香は、少し顔を赤らめたが普通に答えた。
「お茶のCMよ…そうだ、例の企画決まったわよ、ヨーウェ」
「桃香が出れば売れるの間違いなし! …って、はぁ!?」
「…例の企画って?」
アクアが尋ねると、代わりに架絽が答えてくれた。
「ヨーウェ、モデルやるかもしれないんだ。
桃香も、ヨーウェといる時が一番、表情なんかが自然だから」
「言われてみれば…で、何て?」
結果を聞く前に、すでに耳をふさいでしまっているヨーウェとは対称的に、
桃香は指で丸を作った。
「え…O、K?」
「えぇ、これから宜しくね!ヨーウェ、アクア」
「当分、桃香とやってもらうね。その方が楽だろう?
分からないことがあったら、僕か桃香か…色々教えておくからアクアに聞いて」
「…ねぇ、何でさっきから ぽつぽつあたしの名前が…?」
…当然の反応だろう。
驚いているアクアに、ヨーウェが説明した。
「言ってなかったか? 俺がモデルになったら、アクアが俺のマネージャーになるって」
「言ってない!」
困惑するアクアの横で、桃香が言った。
「でも、1人になっちゃうわよ?」
「あ、それはちょっと…寂しいかも」
意外に素直なアクアに、笑いながらヨーウェが聞く。
「…頑張ってみねぇか?」
「…うん!」
こうして4人は、同じ仕事場になったのだった。
-next*