忍者ブログ
ADMINWRITE
小説メインのブログです^^ どうぞごゆっくり!
[55]  [54]  [53]  [52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ちょうど一ヶ月空けてしまった…

みなさんこんにちは。やっとのことで第三話です。
今週の日曜日で、ようやく受験が終わるので
3月はもうすこし、真面目にupできるかと思います。
…期待はしないでください。←

題名の eclatant  は、「輝きのある・目立つ」という意味を持ちます。
これも音楽用語です(全部音楽用語でまとめるつもりです)。
それではどうぞ*













「それじゃ、最初…3人、お願いな」













将晴が言い、ヨーウェ・架絽・桃香は視線を合わせて頷いた。













程なくして、最初にピアノのソロが始まる。



架絽が奏でるメロディーで、すぐにアクアはピンときた。













「…黒鍵」













彼女の言うとおり、3人の曲はショパンの黒鍵だった。



本来ピアノだけで演奏する曲だが、彼等は勝手に

アンサンブル用にアレンジしてしまったらしい。













「なにさヨーウェ達、即興じゃん!」




「え…何、雫?」







「…あいつ等、楽譜持ってないだろ」




「あ、アスヴェン」













雫と話している間に、突如入ってきた少年が1人。


室内だというのに、何故か帽子を被っている。







今までずっと アクア達の斜め後ろに座っていたらしいが、


一言も話さなかった為、気づかなかったのだ。






雫の反応を軽やかに無視しつつ、少年…確かアスヴェンと呼ばれていた…は続ける。













「まぁ、あいつ等はこの場で考えて演奏してるって事だよ」





「…えぇ!?」













驚くアクアを尻目に、アスヴェンはそれで話を打ち切ったようで、


またヨーウェ達に視線を戻している。





全てを先に言われてしまった雫が、少々不機嫌そうにささやいた。













「あの人アスヴェン=フェルマーっていうんだ。必要な事以外なんも話さないから。


あたしが話しかけても、全然答えてくれないしー」




「…お前五月蠅い」




「あーほら、またそういうこと言う!」













…ヨーウェの次はアスヴェンか。








雫はつくづく言い争い(?)が多いなぁと苦笑しながら、


先ほどから黙って演奏に聴き入っている蛍とともに、アクアは再び鑑賞に戻った。















そんなことを言っている間に、ピアノにはチェロとハープが加わっていた。




メロディーラインがピアノからハープに移り、チェロがベースを担当、ピアノは伴奏に変わっている。













「………!!」
















アクアは文字通り、驚き通しだった。







はじめから聞いていた架絽のピアノだけでなく、ヨーウェのチェロ、


そして桃香のハープの音色が、とても美しかったのだ。












それはまさに、完璧、という言葉だけでは言い表せない。




だからといって美しい、だけでも無い。














アクアが思っていたことの答えのように、曲が終わった途端、



教室中から惜しみない拍手が響いた。



































3人は軽くおじぎをすると、アクアの所へ戻ってきた。













「す、すごいんだね…みんなこんな感じなの?」




「こいつ等は特別だ」




「先生」













いつのまにか横に、将晴が来ていた。













「学内コンクールなんか、1年の時から優勝だもんな。


大会でも良い成績残してるし…今更かもしれねぇが、学校の中での


個人トップ3とアンサンブル1位はこいつ等だな、俺が保証する」













…まだ2年生だというのに。



普通に考えれば、学内や大会といったら 上級生も参加するだろう。













「…あんた達、何者?」







「何者って…ただの学生だよ。まだまだだし、ね」













架絽の言葉を聞いて、アクアは確信した。











…天才って、ホントにいるんだ、と。



















































放課後4人で話していると、桃香の携帯が鳴った。












「あ、やば…今日仕事だった。ごめん、先に帰るわね」





「だったら僕もか…それじゃ2人とも、また明日ね」












ヨーウェとアクアが答える暇もなく、桃香と架絽は行ってしまった。






















少しのあいだ静まりかえった中で、アクアが口を開いた。












「ねぇ、2人、どんな仕事してるの?聞くタイミングつかめなくてさ」





「まぁ、この際言っちゃうかー」












演奏後で気分が乗っていたのか、ヨーウェは話しはじめた。












「…まぁ、桃香はモデルやってんだ。雑誌とかの」





「モデル!?」





「ほら、これこれ」












そう言ってヨーウェが出した雑誌には、「peach」の文字と桃香の写真が。












「あ、ほんとだ…似てるなーと思ってたら、本物だったんだ…ってそれ、凄いことじゃん!」





「で、架絽は桃香の補佐&メイク」




「え、それも凄い!そんな特技あったんだー」






「この学校、実は結構ハイランクらしいぜ?


絵画で金賞とかいう奴もいれば、デザイナーの資格持ってる奴もいるし。


もちろん音楽方面でもな」





「へぇ…って、ヨーウェも凄かったじゃん」





「そんな事ねぇよ。…そういえば、アクアの専攻って?」












ヨーウェに聞かれて、アクアは思い出した。





自分の専攻を、まだ誰にも言っていない。












「あ…あたしはドラムとエレキギター、それにフルート」





「…なんだよそのチョイス。最後だけ浮いてるぜ」





「べ、別に良いでしょフルートあったって!」





「ははは!怒るなよ冗談だって。 


…フルート、俺達の学年に1人もいないんだぜ?レアだなー♪」













ヨーウェとの交流が深まったところで、2日目は幕を閉じた。












-next*
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新コメント
[01/24 常月]
[01/06 イェルシー]
[09/14 ○雨粒○]
[08/17 ☆ジュエリー☆]
[08/17 ちょめ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
Ayana
HP:
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索

Designed by 湯月   Material by ウタノツバサ
Copyright c [ Bright Starry Night ] All Rights Reserved.

忍者ブログ [PR]